2008年05月

昨日のNYは、予想通りというべきか、金曜日の下げを半値戻しぐらい上げてきました。
これは、特段驚くようなことでもないので、東京への影響はないといった感じです。

今朝のネタとしては、事業統廃合と廃業のお話となります。

  • OKI、半導体部門をロームに売却・年内に1000億円規模

  • 「船場吉兆」廃業へ、偽装・使い回し発覚で客離れ進む



両方とも来るべきものがやってきたんだなと理解するしかない。
OKIの半導体が最後に輝いていたのは10年以上前のDRAMまで遡ってしまう。OKIの港区芝浦などの不動産切り売りは延々と続いていて、一部はタワーマンションに姿を変えてしまっている。事業が企業向けのみとなったのはいいとしても、プレゼンスがとにかく薄い。縮小均衡はこれで終わりではないような気がする。

船場吉兆はオーナーの自業自得というしかない。何にも知らないと迷言「頭がまっしろ」に注意が行ってしまうが、社員への低待遇とか、食品偽装表示の方が問題。従業員にはかわいそうだが、あきらめて頂くしかない。

OKI、半導体部門をロームに売却・年内に1000億円規模
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080528AT1D270CR27052008.html

OKI(沖電気工業)は半導体部門をロームに売却する方向で最終調整に入った。年内に同部門を会社分割方式で譲渡する方向で、売却額は1000億円規模に達する見込み。国内半導体業界のM&A(合併・買収)は2003年に日立製作所と三菱電機がシステムLSI(大規模集積回路)事業を統合して以来。巨額の投資を必要とする半導体事業は単独での生き残りが厳しさを増しており、再編が再び動き出した。

28日にも両社が基本合意し、発表する見通し。両社は今夏に具体的な条件を確定、今年末までに実施する方向で最終調整している。実現すれば国内企業同士で半導体部門を丸ごと譲渡する初のケースとみられる。 (07:00)

「船場吉兆」廃業へ、偽装・使い回し発覚で客離れ進む



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080528-OYT1T00101.htm?from=top

牛肉産地偽装事件などで経営が悪化し再建中の料亭「船場吉兆」(大阪市、民事再生手続き中)は、廃業することを決め、27日、幹部従業員らに伝えた。

28日に湯木佐知子社長(71)が全従業員に伝え、取引先の金融機関にも説明する予定。

相次ぐ食品表示偽装に加えて今月上旬、客の食べ残した料理を使い回していたことが新たに発覚した。

これ以降、急速に客離れが進み、収益確保の見通しが立たなくなった。同社関係者によると、吉兆グループ各社や他企業からの支援も取り付けることができず、再建断念を決めたという。

(2008年5月28日03時11分 読売新聞)

今日は、前日が休場だったロンドン・ニューヨークの影響はなかったが、

  • 米GLOVEXが金曜日の下げもあって堅調だったこと

  • 昨日の下げに対する反発



の2つが理由で上げたのだと、相場解説でには記されている。
今日はネタらしいものがほとんど見当たらないため、昨日の売りのオーバーシュート分が買い戻されたということ以外に説明の付けようがないといった感じ。
しかし、今日の全体的な上がり方は、昼休みの中だるみを考慮しても終日徐々に上げていった感じが強い。

日経平均 13,893.31 △203.12
TOPIX   1,368.25 △24.07

今日は、昨日の買いを清算するのがメインとなりました。今日は終日堅調だったとはいえ、ただひたすらやる気が起きない展開だった。

昨日は川田亜子さんの自殺の件があったので裁判の件は書きませんでしたが、今日も重要事件の判決が出たのであわせて書くことにします。

昨日は長崎市長刺殺犯に死刑判決が、今日は渋谷区幡ヶ谷の歯科医宅で兄が妹を殺した件で兄に懲役7年の判決が出るといった裁判の判決で大きいものが続く結果となりました。
長崎の件は弁解の余地もないので、文句など言ってほしくない。幡ヶ谷の妹殺害の件は、「殺人行使」は悪いのだが、その他をみると兄に同情的にならざるを得ない面もあったので、懲役7年でも減刑されたと考えるのが妥当でしょう。

今朝、東京では「めざましマガジン」を配っていました。それとあわせて、資生堂のドリンクも配っていました。資生堂は福原家。だから、(福原家とは関係ない)福原主任の仕業かもしれないとやるのは早計か。競馬おタクの彼は、6/1の日本ダービーで何から買うのでしょうか。

主任の東京競馬場来場は当然としても、かつての共演者・爆勝田中は赤坂の小部屋で地団駄を踏んでいることでしょう。本当ならサンジャポが終わったら、お車に乗って放送ブースに行きたいだろう。

田中裕二のサンデー競馬小僧
http://www.tbs.co.jp/radio/nichiyou/keiba/

昨日はロンドン・ニューヨークがともに祝日で株式市場がお休みなので、国内要因だけで株価を決めなければならない一日です。
しかし、それを決める要素に乏しいのも事実です。

先ほどみたNIKKEI NETのヘッドラインを見ると、資源高のあおりとか、その恩恵を受ける国への進出とかが並ぶ感じです。


今朝は、昨日みたテレ東カンブリア宮殿の件と、川田亜子さんの件を書かないといけないので、書いておくことにします。細かいことは以下をご覧下さい。



カンブリア宮殿の日本電産の件は、いまや過労死推奨番組とも扱われるプロジェクトX張りの「死ぬまで働け」の内容だった。見ただけ時間の無駄だった。また、プロジェクトXで紹介される企業が自社のHPに予告を出すというのがよくあったのだが、このカンブリア宮殿も自社のHPに告知してやがった。

川田亜子さんの件はご冥福をお祈りするしかありません。
関心が高いのはいうまでもありません。昨日20:51に書き込んだ直後からアクセスが集中し、昨日中は1分5件のペースでアクセスがあった感じでした。
なんで? と思ったら、書き込みしてまもなくして、以下のYahooリンクに載ったのが原因でした。ほとんどの方は、以下のページに載ったリンクから飛んで来られていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20080520-00000001-gen-ent
日があけてからはこんなに集中していない感じですが、半日足らずで1000件を超えるアクセスを記録しています。(上記カンブリア宮殿は16件)
とにかく、多くの人が悲しんだ結果だったと解釈することにします。

今日は、NYの下げに従ったのがスタート。安値をもみあいながら切り下げる展開だった感じ。
競馬でいう「テンよし、中よし、終いよし」の逆を地で行く1日で、「ラチが明かない」感じが強かった。

日経平均 13,690.19 ▼322.01
TOPIX   1,344.18 ▼32.51

トヨタは5000円を死守した(5010▼130)が、野村は1700円を守りきれなかった(1689▼59)。場中に奇妙な強さを見せていたドコモやJR東海も結局安く引けて終わった。
さて、今日のアジア市況についてはニュースサイトを見て頂ければいいのだが、ロンドンはバンクホリデー、ニューヨークはMemorial Dayでともにお休み。DAX(ドイツ)やCAC(フランス)ではどうしても影響力が弱いため、明日の流れを海外に求められないことにご注意下さい。

今日、フリーアナウンサーの川田亜子さんが練炭自殺により亡くなりました。彼女はおととい・土曜日朝のサタデースクランブル(朝日系)には出ていなかったはず。その時点で心は…とも考えられなくはないが、想像しないことにします。ご冥福をお祈りします。

しかし、夕刊紙でもポータルサイトでも必ず「元TBSアナ」と枕詞がついていることについては、本人のプレゼンスが関係しているとはいえ、どう書けばキャッチーかという現実もあるので、その辺は複雑な気分にならざるを得ません。

先日の神奈川大学応用科学科の修士が硫化水素自殺した件での見出しが
「院生が研究室で硫化水素自殺」
と、大学名も学科も削除されたものが出たときと似たようなものを感じてしまいました。

最後に、日本電産についての批判の続編です。
週刊ポストに連載されているコラムに、大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」というやつがあります。今週号では、永盛氏を持ち上げることに2ページも使われています。確かにこれを読むとすばらしく思えてしまう。
また、日経新聞の「もったいない主義で企業再生(5/22 日経)」の記事も読んでみればすばらしい。

しかし、批判の矛先になっているのは、仕事量や仕事時間に対して給料が少なすぎること。ハードワークそのものを否定する気はサラサラないが、それはハードワークに見合う処遇があって始めて成立することである。日本電産が批判されるところは労働量に対する処遇が悪いことに尽きるのだが、日経でも週刊ポストでもこの点は見事にスルーされている。

これでは、批判されていることをごまかして、ちょうちん記事を書かせているとしか思えない。処遇さえまともであれば、多少時間が長すぎてもここまでの批判は喰らっていないのだ。

今日と6/2のカンブリア宮殿は、リアルタイムでか後日のビデオ放映になるかはわからないが、日本電産グループの全社員に必ず見るようお達しが出ていることでしょう。スマスマを見たい奥さんや娘さんが可哀想です。

きのうのNYは大続落。火曜・水曜と2日続けて大幅安となった。
その理由はというと、午前中は以下の懸念で下げ、午後はFOMC議事録の公表で下げたといったもの。NYの最近の上げが理解に苦しむものだっただけに、仕方ないとするしかないでしょう。

  • 4月29-30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 利下げ休止観測
  • インフレ懸念が一段と広がる


当然この結果は、この1ヶ月ぐらい堅調だった東京市場にも跳ね返ってくることは必至。CMEの13740を下回ったとしても文句は言えないと思う。

今日の日経記事でピックアップできるのは以下の2つ。図らずもケータイ関連の2つとなってしまった。ケータイ販社の件は昨日は否定されたが、結局事実なのかよ!
商社系の事業統合は表に出ているが、メーカー系やその他の系列、独立系も事業統合とか買収/身売りの動きも出てきそうなので要注意といったところになります。家電販売店が買収や身売りの引き受けに動いてきても特段驚けない。

一方、ウィルコムの件は至極当然の流れといえばいいでしょう。

携帯販社1、2位が合併・今秋にも



国内1、2位の携帯電話販売会社が今秋にも合併する。三井物産子会社で東証一部上場のテレパークと、三菱商事・住友商事が折半出資するエム・エス・コミュニケーションズ(東京・新宿)で、16%前後と国内シェアで他を大きく引き離す販売会社が誕生する。携帯電話契約数が1億件を突破し、国内市場の飽和感が強まるなか、規模の確保により収益改善をめざす携帯電話販社の再編の動きが加速しそうだ。

今年10月にも対等合併する。テレパークが存続会社となり、東証上場は維持する。合併会社への出資比率は三井物産、三菱商事、住商が各25%程度で並ぶ見込み。22日に両社が記者会見し発表する。

ウィルコム、基地局16万ヶ所開放・気象情報収集など



ウィルコムは全国16万ヶ所あるPHSの電波発信基地局を企業や自治体向けに有料で開放する。基地局に24時間カメラやセンサーを設け、災害、防犯、気象情報の収集に役立ててもらう。PHSの基地局は携帯電話に比べ3-6倍多く、通信回線でつながっているため全国を網羅した調査が手軽にできる。基地局開放は移動通信業界で初めてで、通信収入を補完する事業に育てる。

ウィルコムは今夏にも自治体や観光、マスコミ、マーケティング、運輸業界などに呼びかけて、基地局利用の研究会を発足。賛同企業と事業化の検討を始める。

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