2008年07月

きょうは、2段階の上げがあったような流れだった。

1.寄り付き
2.13時~14時

とにかく「全面高」の一言で片付けられてしまう一日だった。

日経平均 13,603.31 △290.38
TOPIX   1,332.57 △29.22

今日は全面高の言葉がふさわしい。JR東日本(824千▼8千)とかみずほ(577千▼6千)のような下げた株はあるが、例外と片付けられてしまう状況。

こうなってくると、昨日とんでもなく下げてしまったNTTグループ3社にイチャモンをつけたくなってしまう。

【今週に入っての終値推移(火・水・木)】
 NTT(513千→497千→511千)
 ドコモ(1635百→1583百→1645百)
 データ(432千→429千→436千)

とくにドコモは14時過ぎに今日最高値の1649百をつけたあと引け前まで利食いに押されていたが、引けではドカンと買いが入った形となっている。何がやりたいんだよ!

と言う訳で、14時過ぎドコモに売りを入れてしまった。

ついでにKDDIの強さも説明不能。どこぞの格上げとか、株価を考えない大量買いでもなければ説明できないような上昇の仕方。寄り付きの590千から10時前の623千へほぼ一直線に上げ続け、その後は売り買い拮抗の形となって619千△33千で終わった。何がやりたいんだよ!

と言う訳で、午前中にKDDIに売りを入れてしまった。

結局、ドコモとKDDIに売りを入れてしまったのが自分の行動でした。逆日歩が確実についてきそうなのがイヤだが、どう考えても今日の上げはオーバーシュート気味だと思わずにはいられなくなっている。

最近の金融不安の震源地であるアメリカの金融不安後退とか、ドル高による輸出株上昇とか、原油先物が下がったとか理由付けはいろいろできてしまうが、ドコモやKDDIの動きを見てしまうとその言葉では説明がつかなくなってしまう。実は年金買いみたいなものが大量に出たのが今日の上げの原因じゃないかと思えてしまうのでした。そうでも言わないと納得ができない。

きょうは、昨日のCMEにサヤ寄せしてしまったことになってしまった。
東証のシステム障害によりTOPIXや国債などの先物が13時45分まで停止となっていたが、その復旧あたりを境に上値を追い出して引けに至った一日だった。

日経平均 13,184.96 △381.26
TOPIX   1,287.74 △35.31

きょうは全面高の様相だった。午前中マイナスをつけたNTTドコモ(163500△1500)、JR東海(1162千△22千)、フジテレビ(152500▼500)など呼び値変更株も高く引けたり、マイナス幅を縮小して終わっている。
また、今日みたいな日に値段をぶっとばすトヨタ(4910△260)、ホンダ(3600△180)は、そのパターン通りの上げとなっていた。

その反対に、足かせとなってしまったのがKDDI。19日の日経に「4-6期の連結営業利益は1200億円台後半と、前年同期に比べ10%前後減ったようだ」と書かれたのが足を引っ張る形となり、引けでは地合いに引っ張られてプラスで引けたとはいえ、相場に対してさえない形に終始することになっていた。今日22日に実際の決算発表がされているが、発表値の営業利益は1243億円と日経のものから若干下回る結果となっていた。

しかし、決算内容を一通り読むと今回の減益についてはそれほど気にする必要もないと感じた。よくも悪くもサプライズなし。配当金を年間2万円(9000円増配)にするとか、株式分割するとかの発表もなし。
結局のところ、19日の日経記事と22日の決算内容は極似する為、ひょっとしてリークか? と疑う形になってしまっている。

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今夜のNY市場はちょっと心配な気がする。
日本時間の20時に発表された、米銀のワコビアが88億6000万ドル(約9300億円)の赤字を4-6月期に出してきた。また、ロンドンではボーダフォンが通期売り上げが予測の下限になることが表明されたことで14%の下げとなっている。

CMEのナスダック・S&P先物も安いと来ている。サブプライム損失→ドル不安 なのでドル安必至。今日ドカンと上げた東京の株式にも影響が及びそうなので、今晩は注視しておくことにする。

昨日のNYは、懸念されていたBOA(Bank Of America)の決算が予想より悪くなかったとはいえ、終わってみれば金融株は利食いに押されてしまったと言う感じ。
ダウ構成銘柄で言えば、メルクが高コレステロール薬「バイトリン」でネガティヴな結果が出て売られているのが効いている感じを受ける。

NYの中身を見てみると、東京にはあんまり影響はないような気がするが、ADRをみると高いと考えざるを得なくなる。しかし、この高さは意味不明。こまった。

また、今日から呼び値が一部変更されるため、この点にも注意が必要。悩ましい。

今日はさっぱり読めないというのが実感です。

○今日22日から一部呼び値が変更されることについて


今日22日から、1株の株価が10~30万円、100~300万円に当たる株の値幅が変更されます。この変更は、いわゆる「1ティック抜き」をやる上ではおいしくない。該当する株は微妙に取引量が減るかもしれない。
典型的なのはJR東海やNTTドコモ。

JR東海では、1つの値段に千株以上の売買板が並んでいるのが日常的にあったのであるが、これからは「1ティック」が1万円→1千円と変わるので「1ティック抜き」のうまみがなくなるため、「1ティック抜き」の板が激減することが考えられてしまう。この結果、○千円単位で高く買わされたり、安く売らされることがなくなるメリットも生まれることになるとはいえ、大口の売買が減ることにもつながるため、出来高がこれまでより減少していく方向に向かいそう。

NTTドコモでも「1ティック狙い」が減ることは想像に難くないが、単元株ではないために信用取引の事務手数料(※1)が微妙に高く感じられる問題点もある。
ソフトバンクでは1単元(約20万円)ごとに10.5円なのに、NTTドコモは1株(約16万円)ごとに105円。KDDIは1株(約59万円)ごとに105円。
こちらは、(微妙ではあるが)信用取引はコストパフォーマンスの面からの取引減少も発生するものと考えられます。
JRについては脚注※2に書いておきます。

  • 10万円~30万円  1000円→100円
    (例)フジテレビ、テレビ朝日、日本製紙G本社、りそなHD
       NTTドコモ、セブン銀行、カカクコム、ジェイコム、ドワンゴ、電通

  • 100万円~300万円 10000円→1000円
    (例)JR東海、国際石油開発帝石



(※1)事務手数料
 信用買い/売りをかけて1ヶ月経過するごとにすると、金利や逆日歩とは別に発生する費用。
 単元株であれば、1株あたり10.5銭(1単元1000株ならば105円)
 単元株でなければ、1株あたり105円

(※2)JR株に対しての事務手数料
 こちらは、JRに対する民鉄の株価で考えれば気にするにあたりません。
 東急(1単元567000円)、小田急(同707000円)、阪急阪神(同452000円)、名鉄(同291000円)

まず、今朝書くはずだった、昨日のNY株式市況については、書き込みボタンを押さずに外出していたことが昼過ぎになってわかり、その文章も消滅してしまったため、掲載不能。
したがって、昨日のNY株式市況について書くところから始めることにします。
昨日のNYは、前日のJPモルガン・チェースの決算がアナリストの予想よりよかったことを受け朝方から高く、途中で一回マイナスに転じる場面があったとはいえ、結局大幅高で終わっている。

今日の東京株式市場は、NYの流れを受けて高く始まったが、後場はメリルリンチの巨額赤字を受けて前場の上げを帳消しにして余りある下げとなり、結局マイナスで引ける形になっている。

日経平均 12,803.70 ▼84.25
TOPIX   1,252.43 ▼11.22

上げの原因がJPモルガン・チェースで、下げの原因がメリルリンチ。結局アメリカ様に振り回されるだけの一日だった感じになっている。個別株について書くのも、なんだか虚しくなってきてしまった。

寄り付きで中部電力が異様な高さ(始値は2475で40円高。引け値は2425で10円安)だったとか、第一三共はランバクシーの話が出る以前の株価(2800円台)に逆戻りかよとか、書くことがない訳でもないが、なんとなく書く気力が失せてきてしまった。

今朝のオープニングベル(8:45~9:25)に松竹の社長が出てきたが、その松竹は14時に09年2月期の連結業績予想の下方修正を発表している。なんだか虚しい。映画はもとより、歌舞伎座の話も出てきていたが、松竹芸能の話は出たんだろうか? と余計なことを思ってしまった。冒頭しか見られなかったので、詳細はわからないことはお断りしておきます。

日経グループ的には松竹芸能がかかわるテレビ大阪「きらきらアフロ」のDVDを紹介するチャンスでもあるのだが、番組的にはちょっと場違い。おまけに、「きん」を解かれたとはいえ、テレビ東京的には笑福亭鶴瓶のことは触れたがらないのは想像に難くないので、テレ東製作番組ではスルーが妥当となるのでしょう。そのほか、松竹芸能所属の株芸人・北野誠ではこの番組に出演するには敷居が高いことも付け加えておきます。

この件は、Yahooファイナンスの第一三共の書き込みにあったものをもとに書いてみました。

【自社株買いルール】
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1004568&tid=4568&sid=1004568&mid=12191  (★1)

○内閣府が出す、株式売買についての法令

上場等株券の発行者である会社が行う上場等株券の売買等に関する内閣府令
http://law.e-gov.go.jp/haishi/H13F10001000072.html (★2)

原文のままでは非常にわかりにくいので、要約すると
●一日にはひとつの証券会社からしか買い付けができない
 →証券会社を日替わりにすることは可能
●1日に買い付けられる株数は、直近4週間の1日当たり売買高の25%未満
●証券取引所の引け30分前までに買付注文しなければならない
 ~東証・JASDAQならば14:30、大証ならば14:40、名証ならば15:00
  半日取引の日は10:30まで
●注文値段は、以下の条件を満たすことが必要
 ・寄り付き前の注文は、前日の終値(※)以下で発注しなければならない
  配当や分割の権利落ちの考慮も必要
 ・寄り付き後は、以下の2つを満たす注文をしなければならない
  -寄り付きから発注時点までの最高値以下
  -発注時点での気配値以下
•時間外取引では、前日の終値(※)以下で発注しなければならない
 ただし、買い付け可能な株数の制限はない

(※)引けで取引が成立すればその値段、成立しなければ気配値。

○実際に行われる例

ここでは、2008年7月1日から8月28日に1500万株・500億円を上限にした自社株買いが行われる第一三共を例にとって書いて見ます。
Yahooファイナンスの(★1)によると、
 第一三共の一日平均売買数量 約350万株 から
 一日の買い付け最高限度は 約350万株×25%≒87万株

1日87万株を買って行けば18日目に1500万株に到達することになります。

実際には7/1~8/28の間に、証券取引所は42日開いていることになるため、1500万株のすべてを証券取引所を通じて均等に買い付けた場合、1500万÷42=357142(株)を毎日買い付けることになります。(第一三共は1単元100株なので、実際には100の倍数の株を買い付ける形になる)

しかし、「時間外取引」の場合は取引する株式数に制限はないことには注意が必要。
大株主から大量の株式を一括して買い取ることもできるため、上記の18日目を待たずに
自社株買いの上限に達してしまうことになります。

○時間外取引について
自社株買いを上限まで買った会社でも、時間外取引などを利用して、買い付け期間途中で買い付けを完了してしまう例は多数あります。
「東京証券取引所のToSTNeT-2(終値取引)による買付」で検索してみると、多数事例が出てきますので、参照してみて下さい。

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