NHKでは最近、大本営発表という名のフェイクニュースを流していた当時の黒歴史再現放送を、平日の毎朝流している。「戦争が悪い」と片付けられるが、不都合な事実でもある。

フェイクニュースはもってのほかだが、「不都合な事実」を報道しない自由があると、メディアは不都合な事を伝えないのは日常だ。

今日、インターネット放送が基本の「ストックボイス」をMXTVで流していた。
最近の、気持ち悪いほどの「半導体関連や資源関連、一般人がシンボル扱いしてしまうトヨタ自動車、オリエンタルランドは高くても、それ以外は気持ち悪いぐらいダラダラと値を切り下げるばかり」なんて動きに対して、

「訳が分からない」

と称するばかりだった。
最近上げ調子の株さえ買っておけば、勉強も調査もしなくていい、なんて思っている面々には、日経平均なんて知ったこっちゃない程度でおしまいだが、曲がりなりにも東京株式市場の流れを見ている人間のいう事か? と直感的に思わされた。

「訳が分からない」と称する理由は、以下のどちらかだろう。

①額面通り「訳が分からない」
②訳がそれなりにでも推論できているが、「不都合な事実」をはらむため口にできない

①は額面通りだ。

②はたぶん、銀行、生損保をはじめとする金融機関や、それ以外の事業会社と、日本の企業による、「コンプライアンスの徹底」の名のもとによる、株式持ち合いの解消のための売却が根本原因と思われ。
ただ、それを口にしてしまったら、「ストックボイス」の金主である非外資系国内証券会社を敵に回すことになってしまうため、禁句、ご法度、口封じ、放送禁止用語扱いにされていると思われ。

「コンプライアンスの徹底」の名のもとによる、日本の企業による株式持ち合いの解消のための売却を取り次ぐのは、いうまでもなく証券会社である。東証で解消売りを取り次ぐのは、多くの場合、野村、大和、メガバンク系、準大手、地場の国内証券会社であるはず。ついでに、国内証券会社は、投資信託の販売委託、企業年金の運用代行等で日本国内の金融機関や、それ以外の事業会社はお客様である。

「株式持ち合いの解消のための売却のせいで日経平均が上がらない!」なんて、証券会社が売買手数料を取るのはケシカラン! につながる、営業妨害につながりかねない事、わかっていたとしても決して口にできないのである。

「銘柄選別」もっともらしいウソだ。

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今日の東京株式市場、と書いても意味がない日が続く。

「全固体電池」がお昼休みに報じられた後、日本電気硝子が急騰だ!

新型アルツハイマー薬が欧州で承認されないとなったことから、エーザイが激安だ。

米国バイデン大統領が、自国はもとより、日本、インド、中韓などに「備蓄原油を放出要請」と要請したと伝わったことで、原油採掘・元売り、取り扱う大手商社はサゲサゲだ。

と、それなりに個別企業のニュースは書けるが、大勢は「証券会社がお客様を減らさないために口封じ」扱いの、持ち合い解消売りでの下げでしょ。そこに、「日本国債なんかじゃ金利が安過ぎて」と、投資能力が低い下位地銀あたりが手を出してしまった食料品・日用品・電力ガスあたりも粗末にに混ぜられてしまっている感じが否めない。

「持ち合い解消売り」以外に理由が見いだせないセブン&アイが突如大幅安(4769▼158)とか、グランアレグリア最後の走りみたいな駆け込み売りとか、分かりやすすぎる。

日経平均 29,598.66 ▼89.67
TOPIX   2,035.52 ▼2.82

東証1部の出来高
 12億2040万株
東証1部の売買代金
 2兆8167億円

年初来安値銘柄の一部を列記してみた。

【今日、不本意な持ち合い解消売りが主因と思える一部】
雪国まいたけ、江崎グリコ、伊藤ハム米久、キーコーヒー、日清オイリオグループ、J-オイルミルズ、ハウス食品グループ本社、永谷園、ケンコーマヨネーズ、花王、大塚ホールディングス、大正製薬、ライオン、マンダム、エステー、レック、ナカバヤシ、オークワ、イズミ、平和堂、近鉄、南海、京阪…

【今日、損失確定売りが主因と思える一部】
ユニチカ、沖電気、かんぽ生命保険、ポプラ…

ユニチカ、ポプラ、沖電気あたりは理由をわざわざ考えなくても済むのだが、グリコ、日清オイリオ、花王、ライオンなんて所になってしまうと、もっともらしく「資材高の価格転嫁がしにくいせい」とやると早計になりかねないから、ひでー「持ち合い解消売り」に結び付けないとお話にならなくなる。

今日のカキコは、以上です。